しみ・肝斑|あゆ皮フ科クリニック|高槻市の一般皮膚科・小児皮膚科・皮膚外科・美容皮膚科

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しみ・肝斑

しみ・肝斑|あゆ皮フ科クリニック|高槻市の一般皮膚科・小児皮膚科・皮膚外科・美容皮膚科

しみ・くすみとは

しみ・くすみは、皮膚の内部にあるメラノサイトという細胞が活性化してどんどんメラニン色素を作ることで生じ、肌のターンオーバーが滞るとメラニンがどんどん肌に蓄積してしまいます。

当院では医療機器を使った肌施術や、ドクターズコスメを使った効率の良い日々のお手入れのご提案を行い、すべすべとした明るいお肌に生まれ変わらせます。幾つになっても、しみくすみがない透明感のあるお肌は、清潔感があり若々しく美しい印象を与えます。

しみの種類

老人性色素斑

老人性色素斑

一般的に言われる最も代表的なしみで、『大小のはっきり・くっきり』したもの。頬を中心とした露光部位に主に20歳~30歳の間からでき始め、年齢を重ねるごとに増えていきます。
▷▷レーザー機器による破壊が基本。美白内服は効きにくいですが、外用剤でも薄くなります。

雀卵斑

雀卵斑

そばかすのことです。幼少時から生じ、鼻の付け根から頬にかけて、左右対称性に、茶褐色の数ミリ程度の小さい斑点が多数見られます。
▷▷レーザー、IPL/セレックV、セラピューティックプログラム(ホームケア)、基本どんな治療にも反応良好ですが、再発しやすくメンテナンスが大事。

ADM

ADM

あざの一種、13歳以上で生じはじめます。多くは両側性。深いところに色があるため、灰色〜褐色調。
▷▷レーザー機器のみが有効であるため、正しく診断することがとても大切です。ただし一度では取り切ることはできず、複数回の治療を必要とします。

肝斑

肝斑

頬骨、額のあたりに沿って左右対称にできる、境界のはっきりしない幅の広いしみ(くすみ)のことを指します。30歳から40歳位の女性にできることが多く、10代や60歳以降の方では頻度が数無くなります。女性ホルモンや不適切なスキンケア(ゴシゴシ擦る摩擦刺激)も発症に関与していると考えられています。
▷▷美白内服や外用剤といった保存的な治療が大切です。強い刺激で悪化することもあるため扱いが難しいですが、弱い出力のレーザートーニングを繰り返し当てることも有効です。

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着

湿疹や怪我、虫刺されなどお肌に何かしらの炎症を起こした後にでき、レーザーの照射後に生じることもあります。境界がぼやけたしみ。
▷▷原因がとりのぞかれていると、無治療でも時間経過で良くなりますが、少しでも早く良くするためには肝斑に準じた治療を行います。

脂漏性角化症

脂漏性角化症

大きさは様々で、茶色く、わずかに扁平に隆起しているいぼ。
▷▷削ることが基本。サージトロンによる1度の治療で綺麗に取れます。

診断と治療

\まずはシミの診断と治療計画が大切です/

実際には異なる種類のシミが当時多発的に重なって生じていることが多く、治療も単純ではありません。紫外線によるシミなのか?アザの混在はないか?肝斑の混在はないか?などを皮膚科専門医である院長がしっかりと診察します。正しい診断をして治療に移らないとシミが取れないばかりか、すぐに再発したり、炎症後色素沈着といったリバウンド反応が強く生じる場合があるため、慎重な対応が必要です。
また診断のみならず、治療の優先順位を決めることもとても大切です。一例をあげると、肝斑とシミが合併した際は、肝斑からの治療が必要です。肝斑とADMが合併している時も、クスミから治療するべきです。
そして機器を使ったクリニックでの施術だけではなく、美白内服、ドクターズコスメなどのホームケアもうまく取り入れながら、コンビネーション治療を進めていきます。またしみの改善を認めた後も定期的なメンテナンスを行うことで、より良い状態を長く維持したり、新しいしみを予防することが可能になります。

当院ではお一人お一人の症状やご希望の通院頻度、ご予算に合わせて、治療機器やホームケアなどを上手に組み合わせた治療をご提案いたします。

治療法

しみレーザー/YAGレーザー/トライビーム

当院ではトライビームプレミアムというQスイッチndYAGレーザーを使用しております。
本機器は532nmと1064nmの2つの波長を搭載し、様々な波長や出力を組み合わせることでシミ、あざ、肝斑、あざ、刺青など様々な色素性疾患に対して治療が可能となったレーザーです。
短い時間(ナノ秒)で瞬間的に深部へ高いエネルギーを与えることができるため、ターゲット周囲の正常な皮膚細胞へのダメージを最小限に抑えます。

①しみスポット

老人性色素斑などの境界がくっきりしたしみによく効きます。しみ、あざの部分にあるメラニン色素をターゲットにして、強力なエネルギーで、部分的にスポット照射を行います。照射した部分はカサブタになり、それが10日前後で剥がれ落ちると、再生されたばかりのキレイな肌へ生まれ変わります。ほぼ1回の治療でシミを薄くすることができますが、刺激が強く、炎症が起きやすい治療のためアフターケアが大切です。具体的には、大きなシミには照射後約1週間は患部に肌色のテープを貼り、日焼け止めを塗って紫外線から保護します。

施術時間 数分
痛み ゴムで弾かれるような痛みがあるので、冷却しながら行います。
ダウンタイム:赤みが1週間程度、大きいサイズのものは1週間テープ保護します。
ダウンタイム 赤みが1週間程度、大きいサイズのものは1週間テープ保護します。
メイク 照射部位以外を避けていただきます。
入浴シャワー 当日から可能。
リスク やけど、内出血、色素沈着
施術間隔・回数 通常1回、残った場合は3ヶ月以上あけて2回目の照射をします。
注意点 炎症後色素沈着の予防として照射後はUVケアや美白外用・内服などを薦めています。

しみスポット

②YAGトーニング

肝斑でお悩みの方におすすめです。肝斑の場合、わずかな刺激によってメラノサイトが活性化しやすい「易刺激状態」になっています。そのため従来通りのレーザー治療をすると悪化することがありました。トーニングでは、皮膚の深いところにまで届く1064nmという長い波長で、弱い出力のレーザーをお顔全体に当てることで、メラニンを少しずつ、確実に破壊します。回数を重ねるたびに肝斑やくすみ感が少なくなり、明るく透明感のある肌へと導きます。肝斑、シミ、クスミなどの色ムラの改善はもちろんのこと、毛穴の開きにも効果的で、ピンとハリのあるキメの整った肌にすることができます。美肌治療は初めてという方のみならず、美容上級者にも愛される代表的な施術法です。

施術時間 10分程度
痛み ちくちくとして熱い感じがあります。
ダウンタイム ありません。
メイク 直後から可能。
入浴シャワー 当日から可能。
リスク 赤み、痒み、色素沈着、色抜け
施術間隔・回数 2~4週間ごとに5~10回程度

IPL/セレックV

IPL(Intense Pulsed Light)とは複数の波長使った光を使った治療で、当院ではセレックVを採用しています。肌を洗うような優しく自然なケアで、照射回数を重ねるごとに肌質を改善させていきます。シミ・そばかす・くすみにも効き、美白効果も促されますが、光により発生した熱が肌を刺激し、コラーゲンを作り出す繊維芽細胞の働きを活性化させることで、肌のキメを整え、なめらかでハリのあるお肌に導きます。

レーザーでの治療とは異なり、肌への負担はほとんどなく、テープ不要で直後よりメイク可能です。ターゲット以外の周辺組織にはダメージを与えにくいため、肌への負担はほとんどなく、低侵襲な治療が可能です。美容治療は初めての方にもとてもおすすめです。

レーザーとIPL/セレックVの違いって?

医療機関で行う美容機器にはレーザーとIPL/セレックVがあります。
お悩みが複数(しみ、くすみ、小じわ、はりの低下など)あり、できる限りお肌の負担を抑えて治療したい方には、IPL/セレックV(光)の治療が向いていると言えます。

レーザー治療

・肌トラブルによって使うマシンが変わる
・ピンポイントでの照射がメイン
・施術によって色素沈着・内出血・かさぶたができやすい

IPL/セレックV(光)

・さまざまな肌悩みを同時にケアできる
・顔全体に照射できる
・施術後すぐにメイクが可能

ポレーション

注射針などは使わずに、皮膚に電気パルスを用いて細胞膜に小さな穴を開け、肌の深層に美容成分をしっかり浸透させることができます。肌への浸透率は、従来のイオン導入の20倍と言われます。安全でダウンタイムや痛みがないためリラックスして繰り返し受けていただきやすい施術です。
ケミカルピーリング、IPL、レーザー治療など他の治療と併用いただくことでより効果を実感できます。

導入薬剤

ビタミンC:ニキビ、ニキビ跡、抗酸化作用

抗炎症作用や、皮脂分泌を抑える作用があり、ニキビやニキビ跡に効果があります。またコラーゲン線維の促進により毛穴の引き締め効果、メラニン色素の生成を抑制し、活性酸素を除去することで、肌の新陳代謝を高め、透明感のあるお肌に導いてくれます。

トラネキサム酸:肝斑、黄くすみ、赤くすみ

炎症を鎮め、メラニンを生成するメラノサイトの活性を抑えるメラニン効果が高いため、肝斑や肌荒れに効果が期待できます。赤みの少ない明るいお肌に生まれ変わります。

ヒアルロン酸:潤い

肌に大量のヒアルロン酸を導入することで、皮膚の保水力を回復させます。ぷるぷるとした潤いの復活したお肌を手に入れることができます。

幹細胞:肌修復、肌再生、ハリ、艶

年齢とともに失われるサイトカイン(成長因子)の働きを補い、肌本来がもつ”肌ヂカラ”を引き出して、ハリ・艶をよみがえらせます。 また、傷ついた肌を癒して修復する働きがあり、再生力を高めてシミ・しわ・たるみ・くすみなど、年齢肌のお悩みを改善します。ニキビ肌の回復力も高めオールマイティの美容成分です。

施術時間 20分程度
痛み なし
ダウンタイム なし
メイク 直後から可能
シャワー・入浴 当日から可能
施術間隔・回数 1週間に1度程度で5-10回

ドクターズコスメ

医療機関専売の基礎化粧品とオリジナルコスメを多数のラインナップで取り揃えてます。
院長自ら使用し、その使用感が良いもの、効果を実感しやすいものを中心としています。
ホームケアだけでも効果を得やすいアグレッシブなタイプから、ニキビ肌向け、乾燥肌向け、レーザー治療後の敏感なお肌に安心してお使いいただけるものまでさまざまな肌悩みにお応えいたします。

セラピューティックプログラム

セラピューティックとは簡単にいうと「短期集中型のホームケアによる肌改善治療」で、お肌を深い部分から入れ替えて、新しい皮膚を再生成させる治療のことです。

主役となる2つの有効成分が、“ハイドロキノン”と“トレチノイン”です。
ハイドロキノン:メラニンの生成を抑える強力な美白剤を主成分とした外用剤
トレチノイン:肌のターンオーバーを促進させることで、色素の排出やコラーゲン生成を促すビタミンAの一種である外用剤

その2種類の成分を併用したホームケアでお肌にアプローチし、肌の調子を整えていきます。
しみが薄くなり、肌の弾力が生まれ、ハリ艶と透明感のある若々しいお肌に生まれ変わります。

治療プログラムに使用する基礎化粧品

ZO SKIN HEALTH
(ゼオスキンヘルス)

アメリカの美容皮膚科医によりプロデュースされた有名な化粧品。短期間の治療で非常に高い効果が得られます。
ただし海外製の高濃度ビタミンA外用製剤は、欧米人向けに作られており、日本人の肌には刺激が強く、肌荒れなどのトラブルを引き起こす人も少なくありません。

GAUDI SKIN
(ガウディスキン)

日本人の肌向けに開発された化粧品。日本人の肌は、欧米人の肌と比べて角質層が薄く、乾燥しやすいなどの特徴があります。
「肌への刺激が心配」「ビタミンA反応はできるだけ低い方がいい」という人は、ガウディスキンが向いています。
マイルドなホームケアに、しみレーザーを併用することで高い効果を発揮することができます。

ガウディスキン・セラピューティック(ホームケアとしみレーザーのコンビネーション)

ガウディスキン・セラピューティックとは、ドクターズコスメ「GAUDISKIN(ガウディスキン)」を使い、シミなどのトラブルを抱えたお肌をケアする施術方法です。
ガウディスキン・セラピューティックでは、レーザー照射(しみスポット)と、基礎化粧品によるホームケアを組み合わせることによって、細かなシミと全体的なくすみや肝斑などを同時に治療し、お肌を入れ替えていきます。

治療の概要
治療期間は最短7週間。

事前準備(できれば)
外用剤のかぶれが生じないか事前に塗布テスト

初日
クリニックにてレーザー照射(しみスポット)
照射当日夜からスムースクレンズ、インナーモイストTAローション、HQクリア、0.1%トレチノインの4アイテムで使用開始(目と口周囲はトレチノインのみ使用なし)
照射部分は赤みや紫斑ができます。

1週目
かさぶたがとれ始める、ビタミンA反応が軽度生じる。
*ビタミンA反応…古い角質が剥がれ落ちる、赤み、乾燥、かゆみ、ひりつきなどの反応

3週目
かさぶたがとれ、しみが改善し、お肌にハリが出てくる。
ビタミンA反応が軽度続く。
必要があれば、盛り上がりのあるいぼに対して削り治療、トレチノインの塗布量を減量する。

7週目
しみが目立たなくなり、透明感のある滑らかな肌になる。
トレチノインは終了し、維持期の基礎化粧品に移行する。

美白内服

トラネキサム酸

肝斑や、炎症後色素沈着の治療におけるキードラックの一つで、メラニン発生の原因となる抗プラスミンをブロックすることで肝斑の原因となるメラニンの発生を抑制することができます。

副作用
安全性の高いお薬ですが、まれながら、発疹、食欲不振、胸焼け、下痢が一時的に生じることがある。血栓が溶けるのを遅らせる作用があるため、血栓症などで血が固まりやすい傾向の方は念の為控えていただきます。

シナール

ビタミンCとパントテン酸(ビタミンB5)を配合した錠剤です。ビタミンCはシミの原因となるメラニンの生成を抑え、シミ、ソバカスができるのを防ぐとともに、美しい肌に欠かせないコラーゲンの生成を促進します。ビタミンB5は、糖分、脂質、タンパク質の代謝を促し、皮膚や粘膜を正常に保つ効果があります。ビタミンCとビタミンB5を一緒に摂取することで、肌の調子を整え、シミの予防と改善の効果が期待できるお薬です。

安全性
代謝、排泄が早いため内服しても過剰反応が起こりにくいビタミン剤ですが、体質によっては胃不快感、むかつき、吐き気、下痢などを一時的に起こす方もいます。

ユベラ

ユベラ(ビタミンE)は、血管内での血液凝固を防ぎ、体内の血流を改善することで、皮膚の新陳代謝を促進し、色素沈着やシミ、ソバカスを改善します。また、酸化によるダメージから細胞を守る働きがあります。

合併症
胃不快感、便秘、下痢、発疹などを一時的に起こす方もいます。

タチオン

グルタチオンには解毒作用や抗酸化作用、メラニン抑制作用があるため、全身の美白に効果があります。グルタチオンが減少すると疲れや肝機能の低下、肌荒れ、代謝の低下などがおこり、老化を進行させてしまう可能性があり、これらを予防・改善します。
お酒をよく飲まれる方の場合、肝臓の解毒を助ける働きもあるので肝障害の予防や、改善も期待できます。

合併症
食欲不振、嘔気、発疹など

✔肝斑治療のポイント
*理想的な肝斑治療には、トーニングに加えて内服薬の併用が大切になります。
肝斑治療に重要な内服薬の成分は「トラネキサム酸」と「ビタミンC」です。
トラネキサム酸は、シミの原因であるメラニンの生成を妨げ、肝斑改善に効果があります。

一方でビタミンCは、トラネキサム酸と同じようにメラニンの生成を防ぎながら、すでにあるメラニンを分解して、シミの色を薄くする成分です。

つまり、肝斑に対してトーニングと内服薬の両方からアプローチすることで、「新しいシミの発生を抑える」×「今あるシミの除去」の相乗効果が生まれ、肝斑のない透明感のある美肌になります。