脂肪吸引による死亡例の報道に思うこと。婦人科形成のお話その⑤婦人科形成(女性器形成)名医7選に載らなくても←意識してること。
- 2024年2月17日
- 美容外科,婦人科形成(女性器形成)
こんばんは。高槻市にあるあゆ皮フ科クリニックの菊澤亜夕子です。今日はだいぶ真面目なお話です。
先日の美容外科のニュースについて
(写真はイメージのみです)
美容外科手術の一つである、顔の脂肪吸引で合併症による死亡事故というとても残念な報道がありました。
お亡くなりになった患者さんのご冥福をお祈り申し上げます。
保険診療と美容との違い
通常保険診療で扱う病気については、病院勤務医やクリニックの医師が集まる学会において、疾患内容や、合併症や治療方法等などにつき、盛んに報告し、議論し、発表したものは記録として残すべく論文化するのが慣習です。そうして医師がお互いの知識や経験を共有することで、敷いては患者さんに提供する医療の質を高めています。またどこの地域でもどこの病院でもある一定の基準の医療が提供できるよう、一定の指針を持って治療できるような方向性を定めたガイドラインもあります。
ところが美容領域は少し特殊です。自由診療なので、値段も、その治療方法も、もう色々自由。結果どうしても商売の要素が混ざってくるものです。ゆえに、合併症の報告なんかも保険診療領域(病気)に比べると、少なくなります。わざわざ自分の経験した、悪い結果を報告しなかったり(自分の株を落とすともいえる行為)、良い方法を発表しなかったり(真似されると商売の妨げになる)、ちょっと特殊な世界です。
ですので、今回の顔の脂肪吸引も決して珍しい手術ではなく、よく行われる手術ではあり、実は死亡事故も珍しくはないのでは?なんてことも思いますが、何%くらいでその事故が起こるのか、統計を取ることすらもできません。ちょっと闇な部分ではありますよね。
また、美容外科手術は自費診療になるので、それによるトラブルを保険診療で対応していいのか?という問題も孕んでますし(それについては現状はっきりと示されたのものはありません。)、そもそも大きな病院の勤務医は、病気の治療には精通しているものの、美容領域の治療を経験してないことが多く、責任を持って治療しづらく積極的に受け入れにくいなどの問題もあります。
美容外科の手術トラブルは、対応が難しい?
ですので、美容外科の手術を受けた後のトラブルについては対応に困難を極めることも稀ではないと思います。
当院でも積極的に婦人科形成という美容外科領域の手術を、自費診療で行っております。
今のところ、事故はありませんが、やはり医業にリスクはつきものだし、今まで大丈夫でもリスクはゼロとは思っておりません。
あゆ皮フ科クリニックの婦人科形成後の緊急時対応
よって当院では、術後24時間・院長ホットラインを用意しております。もちろんこのニュースを受ける前からね。
今のところ稼働したことはありませんが、万一のことがあっても、まずは私が直接電話にて対応いたします。クリニックのあいていない時間に何かあった場合、保険診療の内容であれば病院が救急対応してくれます。が、美容外科での手術後に血が止まらなくて・・・というと病院での受け入れが難しいケースが多いと認識しているためです。術後に不安で、何かあってしんどい時に、大きな救急病院に電話して、うちでは対応できません他に連絡してください、なんてたらい回しにされたら・・辛すぎます。
あゆ皮フ科クリニックにおける婦人科形成のメリット
当院では、カウンセリング、術式の決定、術前説明、料金説明(キャンペーンがどうとかは受付に任せてますが)、手術、術後のフォロー、全て一貫して私が対応しています。
よくも悪くも、小さなクリニックですので、手術に対応するのは私のみですので、何かあった時も「今日は担当医が不在です」なんてことはないのです。
今のところ一度も鳴ったことのないホットラインではありますし、婦人科形成の手技を始めた初期の頃から、婦人科形成手術で緊急を要するトラブルを起こしたことはありませんが、備えあれば憂いなしということで、少しでも患者さんが安心して手術に臨んでいただけたら嬉しいなという思いで、UQモバイルと契約しました←
華やかな大型美容外科クリニックとうちとではスケールが違いすぎますし、患者さんからすると頼りない感じもあるかもしれません。でも私は、可能な限り自分で行った手術は、自分でトラブルシューティングをするつもりですし、今後大病院の先生にお願いすることもないとは言えませんが、そんな場合であってもきちんと引き継げるよう責任を持って医療に取り組みたいと思っています。
人間相手の仕事だし、私も人間だし、絶対トラブルは起こしません!なんて言えないし、婦人科形成の名医7選には、広告料を惜しむ限りどうしても載せてもらませんが←シツコ、子供がみても恥ずかしくないような、胸を張ってできる仕事を続けたいです。