たるみ予防改善のスレッドリフト(糸リフト)・モノスレッド(ショッピングスレッド)について|あゆ皮フ科クリニック|高槻市の一般皮膚科・小児皮膚科・皮膚外科・美容皮膚科

〒569-1142 大阪府高槻市宮田町2-40-10 たかつき宮田ビルII 2F
Tel.072-668-1415
ヘッダー画像

ブログ

たるみ予防改善のスレッドリフト(糸リフト)・モノスレッド(ショッピングスレッド)について|あゆ皮フ科クリニック|高槻市の一般皮膚科・小児皮膚科・皮膚外科・美容皮膚科

たるみ予防改善のスレッドリフト(糸リフト)・モノスレッド(ショッピングスレッド)について

美容皮膚科って言うと、まずはしみ治療をイメージされると思いますが・・いきなりスレッド(糸)のお話から入ります 。今日は美容クリニック勤務でたくさんの方にスレッド治療を行ったので、そんな気分でつい。

スレッドとか糸の治療ってお聞きになったことはありますか。なんとなく怖いし、美容の上級編というイメージかもしれませんね。私も美容初めてさんにはまずお肌の治療やデバイスの治療をおすすめすることが多いですが、実は一度された方は、割と定期的に行うような治療です。

ではどんな治療かというと、お顔の皮膚から皮下に手術でも使うような溶ける糸を埋め込む施術です。そのまんま。

当院で扱う予定のスレッドは、棘付きのスレッドリフト棘なしのモノスレッド。ではそれぞれの特徴を説明してみます。

スレッドリフトとは?

棘(コグ)のついた糸を皮膚の下の脂肪組織に引っ掛けて、脂肪組織の位置を引き上げて、輪郭をリフトアップさせる治療です。小顔効果や、マリオネットライン、ほうれい線、フェイスラインの引き上げによるアンチエイジング効果を目的とします。というのが一般的な説明ですね。

ただあまり企業の広告には書かれていませんが、実際には「一時的な引き上げ+コラーゲン生成による引き締め+たるみ予防+脂肪萎縮効果」という感じですね。重力に逆らって、皮膚および脂肪組織を再配置して引きあげてもそれが糸が吸収されるまで永続的に続くわけではありません。いろんなクリニックの写真でも施術前と1年後なんて写真はあまりないのがその理由です。大体、映えるのは直後や1ヶ月未満の比較写真ですよね。とはいえ、意味がないかというとそんなことはなく、一時的な引き上がりで心は躍るモノだし、定期的に行っている方は明らかにたるみが少ないと思います。皮膚の下にコラーゲンの柱を立てて、重力で下がっていく組織を支えていると考えると良いでしょう。

スレッドリフトの実際

まずは、座った状態で、気になる部分ややフェイスラインのたるみを確認し、お肌に触れさせていただきながら有効な糸のベクトルをイメージし、印付を行います。その後は、お顔全体を消毒したのち入口と皮下を通る部分に局所麻酔をしてから、1本ずつ挿入していきます。痛み以上に不安の強い施術なので、ご希望の方には笑気麻酔の併用をお薦めしています。麻酔でふわふわすると、あっという間に終わった感覚です。平均的な10本程度ですと、施術時間は5-10分程度です。

ダウンタイムは、数日から1週間程度。やや腫れぼったくなり、大口あけてバーガーなんかを食べたり、洗顔の時にアイタタとなります。リスクは、凹凸やへつれ、まれに感染。

モノスレッドとは?

モノスレッドは別名ショッピングリフトとも言われ、ショッピングしながらでも気軽に行える治療という由来だそうです。流石にその気軽さは言い過ぎかなとも思いますが、前述したスレッドリフトと比べるとあながち間違ってもない、気楽に受けられるたるみ治療だと思います。

スレッドリフトとは異なり、髪の毛のような細い糸を皮膚から皮下の中にたくさん仕込む治療です。針を刺す刺激や糸が吸収される段階で、コラーゲンやエラスチンが再生成され皮膚に弾力が出る!というのがこの治療の醍醐味ですので、基本リフトアップするようなモノではありません。ただ老化と共に、皮膚が柔らかく、弾力がなくなってくるので、皮膚がピシッとすると引き締まって自然な若返り効果が期待できるのが特徴ですね。ダルんとした皮膚や、口横のぽにょっとした部分を引き締めてくれたり、顎下のたるみを改善させてフェイスラインをスッキリ見せたり、パンパンのほっぺを引き締めたり、ちょっと珍しい使い方としては、額の皺に対して(ボトックス注射が使いづらいケースでは)、筋肉の動きを少し抑える目的で使ったりもできます。昔からある治療ですが、その応用範囲は広く、最近また見直されブームとなっている印象です。

(よく行う部位)

一回で激変するモノではありませんが、定期的に行っている方ですと1−2年前よりなんとなく引き締まってきたなと実感するような、そんな治療です。皮膚に弾力が出るので、引き上げる目的のスレッドリフトもより効果的なものにしてくれると思います。大きな変化を望まず、コツコツとたるみケアをしたい方にはとてもいい治療です。

1度に行う本数はお悩みの種類にもよりますが30本〜100本くらい。年に一回がっつりもOKだし、定期的にコツコツ30本ずつ、何ていうのもありです。美容治療なので決まりはありません。

モノスレッドの実際

実際には・・麻酔クリームで皮膚の感覚を麻痺させてから、お顔全体に消毒をして、髪の毛のような細い糸をたくさん30本とか60本とか多ければ100本とかチクチクと刺して皮膚の中に埋め込んできます。デザインはじっくり考えますが、手慣れると手技は早いもので30本でも数分以内です。恐怖感が強い方は、笑気麻酔を併用すると、ふわふわとお花畑にいる間に、なんとなくチクッとしたのかな、という程度で終わってしまうことが多いです。なお写真のピンクの筒状の部分は針を施入するためだけの道具ですので、すぐに抜いてしまいますので直後はほとんど見た目に変化はありません。

ダウンタイムは黄色い内出血がじわっと出て1〜3週間程度かけてゆっくりと引いていきます。翌日からはお化粧で隠すこともできますよ。

リスクは糸の露出や稀ながら感染もあります。トラブルは何もおこならいのが一番ですし、ものスレッドはリスクの非常に低い施術ですが、全ての美容医療はリスクゼロの治療ではありません。何かありましたら、皮膚科医としての知識と経験を総動員してしっかり対応いたしますので安心してご相談くださいね。

棘付きのスレッドリフトと棘なしのモノスレッドの違いは分かった気分になりましたでしょうか。へーくらいで十分です。ご興味がありましたら、カウンセリングに。いつだってお待ちしていますよ。