婦人科形成のお話その⑥婦人科形成のQ&A 〜痛い?怖い?合併症?何科?保険適応?名医って?〜
- 2024年5月25日
- 婦人科形成(女性器形成)
大阪府高槻市のあゆ皮フ科クリニックの菊澤亜夕子です。院長自ら、のらりくらりとブログを運用しています。
今週も立て続けに、婦人科形成のカウンセリングと連日の婦人科形成手術を行いましたので、今日はQ and A形式で書いてみようと思います!
どんな手術かという話は以前のブログにも書いたので割愛しまして(まだお読みになってない方はブログの婦人科形成の項目をぜひお読みくださいませ♡)、すでに手術を検討されている方向けの内容になります。なかなかお友達にどんな手術か知ってる?などと聞きづらい手術の一つだと思うのでぜひ参考にしてくださると嬉しいです。
婦人科形成の手術って痛いの?怖いの?
これが一番気になるところかなと思うのですが、当院では、この痛みにはかなり気をつかっております。基本はどこのクリニックでも局所麻酔という患部に直接麻酔の注射をするのが基本かと思いますが、この局所麻酔がそもそも痛いですよね。歯科麻酔のような注射の麻酔で、あの場所に針を入れる瞬間のちくっと、そして薬液が入る時のギューんというあの痛み。
よって当院では、麻酔のための麻酔を行っております。全身麻酔や静脈麻酔まではしなくても、部分的な塗る麻酔をたっぷりしっかり長時間行います。また針も特殊なものを仕入れて、何度も刺さずにほぼ片側1回として細いものを使うことでほぼ無痛に近い状態で局所麻酔をおこなっています。大掛かりな意識を落とす麻酔ではないので、吐き気や頭痛などで、気分が悪くなることも、呼吸が落ちるリスクも回避できます。
でも痛くなくても、やっぱり怖い。あの台に乗ったらお産の記憶が蘇るなんていう方ももちろんいらっしゃいますので、その場合は笑気麻酔を併用することで、意識もふわふわとして恐怖感はさらに和らぎます。
それでも怖い方は、優しいナースによる肩トントンなども意外にも有効だったりするものです笑
ですので、当院での手術における痛みに関しては、あまり恐れる必要は少ないと思います。しっかり配慮して行いますね。
私の外性器って普通なの?
これカウンセリングでめちゃくちゃ聞かれます。同性のアソコって見たこともあまりないし、自分が普通かどうかとても気になりますよね。これはもう、カウンセリングにて診察させていただくしかありません。今月もカウンセリングにいらっしゃった方で、めちゃくちゃ普通というか綺麗だし、全然メスを入れる必要ありませんと、県をまたいで来てくださった方にお答えして帰っていただいたケースもありました。手術が不要な時にはそうお答えしますし、手術して改善が得られる場合にはきっとお悩み解消できますよ!とお答えします^^
婦人科形成の術後は痛いの?どうなるの?出血は?
術後に関しては、帰ってから眠れないほど痛いと連絡を受けたことは今のところございません。生理痛や頭痛で飲むようなイブやロキソニンなどを1日3回程度飲んでいただければ、ふつーに日常生活を送れます。出血は生理のようにじわじわと出ますが、生理用のナプキンで治るレベルで生理と違って二日目に増えることもなく、日毎に減っていきます。何かと傷の部位が腫れたり、違和感だったり、出血だったりで気になるかもしれませんが、術後1週間でかなり落ち着くことがほとんどです。
婦人科形成の術後いつから仕事できるの?
基本的に激しい運動や、肉体労働でなければ、事務作業など翌日から可能です。手術当日は、長時間歩行を避けてお家で大人しく過ごしていただくようにお願いしております。
婦人科形成の手術日には自転車で行って良いですか?
これは控えていただいております。患部が擦れる行動については、最低2週間は控えていただいております。車や、電車、バスなどを利用して、長距離の歩行を避けていただけると助かります。
婦人科形成の手術の合併症は?
術後の急性期の合併症としては出血、血腫
これが一番起こりやすく避けなくてはならない合併症になります。背中や腕などに比べて圧迫しにくい部位であり、血が出ると溜まりやすい傾向にありますし、小さな血管も多い部位になりますので、私自身この手術では、かなり気合を入れて、止血操作を丁寧に行なっております。当院では高周波メスであるエルマン社のサージトロンという良い機械を用いて、周囲組織にダメージを与えすぎないように、細やかに血を止める作業をしております。
創部感染症は多くない
あとは陰部なのでばい菌がつきやすそう・・と考えるかたもいらしゃるかもしれませんが、翌日からシャワーで泡石鹸を用いて洗ってもらっているので、十分清潔に保てますし、特に感染症についても他の部位より高い訳ではなく、あまり心配はいらないと思います。もちろん何かありましたら、飲み薬や局所の処置でしっかり対応させていただきます。
長期的な合併症として問題になるのは、切り過ぎ
これまで修正のご依頼でありましたが、なかなか難を極めるのが、小陰唇がなくなってしまうということでしょう。小陰唇は元々、膣の乾燥を防いだり、膣を守る作用があるので、全くなくなってしまうと、ひりついたり、痛みなどの原因になってしまうことがあります。当院では8-10m程度残すことが多いです。ヒダが立った時に外にはみ出ない程度に、自然で違和感のないようにをいつも考えてデザインしています。一度きりすぎたものを元に戻すのは基本難しいのです。
婦人科手術の後、いつからお風呂に入れるの?
翌日から患部も含めたシャワーを推奨しておりますが、湯船には出血が治る5−7日頃からとしています。
婦人科形成術後の再診は?
手術後は、特にトラブルもあまり見受けないため、最近は1ヶ月後に近い方にはお越しいただく程度です。遠方の方も私としては、術後経過を見せていただけると大変嬉しいですが、現実的には見るだけになってしまうので、何かあったらいていただくでもOKとしています。
婦人科形成って何科が専門なの?
実は、産婦人科は専門ではありません。病院勤めの産婦人科医の先生は基本この手術は扱っておりません。どちらかというと、膣とか子宮とか中の方が専門になります。美容外科が専門になるのです。ただ、婦人科形成専門医、みたいな専門医は世の中に存在しませんで、あくまで自称婦人科形成No.1だとか、婦人科形成専門医と名を打っているんです。
皮膚科医や形成外科医も決して女性の外性器の専門家とは言いませんが、女性器のできものに関しては、皮膚科や形成外科で手術します。
ただ、この婦人科形成に関しては、自費診療の内容になりますので、美容外科で専門的に経験を積んで技術を獲得するので、やはり美容外科が専門ということになるかと思います。
つまり美容外科で検索していくのが良いでしょう。当院のように皮膚科で婦人科形成を掲げているところは稀かとは思います。私はこの手術にとてもやりがいを感じて、幸いたくさんの症例経験を重ねられる場所で働けたので、皮膚科医としてレアではありますが、婦人科形成も積極的に行なっている次第です。皮膚科医として、同じような部位の手術も多く扱ってきた経験のおかげで今のところありませんが、万一の対応も私が行います。
婦人科形成って保険適応?
こちらは現状、健康保険でカバーされない自費の手術となっています。擦れて痛い、痒いなどの症状がある方も少なくありませんが、病気としてみなされていないのが現状です。ゆえに、術式や値段ななど、全てクリニックにより様々です。どこで手術をしたらいいのか、悩ませる一つの理由だと思います。
当院の価格設定は極端に安くも、高くもない価格設定となっております。お薬代などプラスが多少はありますが、料金表から大きくは外れないですし、実はもっと高額な術式をカウンセリン時に提案しているなども決してありませんので、ご安心下さい。ネット広告の10万円以下の値段設定の場合は、部位が副皮だけなど、通常よくあるパターンの手術ではない、部分的な手術で安いものの値段を掲げているか何か理由があると思われます。
婦人科形成の名医って?
名医を探すって難しいですよね。1人の人間は色々な先生に手術を受けることができないですし、比較がとても難しい。広告屋さんが出してる名医○選なんかの基準も不明です。だからこそ私が名医です!なんて格好よく言いたいですが、比較基準もなければ、言えません。
ただ当院では、責任を持ってカウンセリング、手術、術後のフォローまで私が全て対応いたしますので、ぜひ気になっている方はカウンセリングにお越しくださいませ。女性スタッフばかりのクリニックでお待ちしております♡