今日は美容外科の記事です。美容外科というと、まず二重整形がイメージされるかもしれませんね。私も例外ではなく、美容外科は埋没手術からトレーニングしましたが、実は美容外科で最も力を入れてきた手術が女性器形成です。そんな手術があったなんて知らなかった、もっと早く知っておきたかったというお声も多い手術ですので、ちょっと紹介してみます。

なお今回の記事は、女性に向けての内容になります。男性の方、せっかくみて下さっているのに恐縮ながら、有益情報が乏しいですので、すいません優しくお察しいただければと思います笑

女性のデリケートゾーンのこんなお悩みに答えます

・ヒダが大きくてはみ出る

・自転車に乗るとき、ジーパン履くとき挟まる、性交渉で巻き込まれる・・痛い、かゆい

・見た目に左右差がが気になる、黒ずみが目立っていやだ、VIO脱毛後気になってきた

・ヒダに汚れがたまる、匂いが気になる

・将来の介護を見据えて見た目・衛生面を整えたい

そんなお悩みやコンプレックスを解消する目的に行う手術です。見た目のみならず、QOLも上がり、喜んでいただけることが多く、私としてもとてもやりがいを感じる手術の一つです。

 

手術の実際

術式の決定

細かなことは、基本HPの説明にありますので省略しますイキナリ。女性器と一言に言っても、上記のようにパーツが分かれていますので、どこの部位を整えるかでお一人お一人必要な術式が異なるため、患部を診察の上、カウンセリングでどのような手術で改善できるかをしっかりご提案いたします。

基本の小陰唇縮小だけで良い方もいれば、小陰唇に副皮が絡まっていて同時に処理となるケースもありますし、小陰唇をスッキリさせることで陰核包皮のたるみが気になるだろうと思われた場合は、そこも同時に処理したり、色々なパターンがあります。なおカウンセリングは女医である私のみが担当いたします。ついでに介助についてくれるスタッフも、なんなら受付さんも皆女性です。ご安心を。

手術の流れ

手術時間は30から90分程度。専用の手術台で行います。

まずはじっくり向き合ってデザインさせていただきます。もう私にとっては、顔を見ているような気分ですね。全体のバランスを見ながら、細かな構造に配慮し、触りながらペンで印をつけていきます。次は麻酔。痛みは局所麻酔の数分ですが、それが痛いですよね。ご希望に応じて、塗る麻酔を追加したり、笑気麻酔を併用したりと工夫させていただきますが、その辺りも相談しましょう。その後に不要な部分を切除して、止血して、全集中して細かく縫合して終了です。麻酔しっかり効かせるので無痛で終わります。寝てる人が意外と３分の１くらいいらっしゃいます。

注意点

リスクの一番は、出血や血腫です。ですので、極力血管の少ない層を狙って麻酔の針を通したり、また止血操作をとても慎重に行います。

ダウンタイムは、数日間の生理のようなじわじわとした出血。ナプキンで対応いただきます。注意事項として、性交渉や自転車に乗るなどの患部が擦れる行動は検診までの１ヶ月控えましょう。１ヶ月後は糸も自然に脱落し、その頃には手術を受けた方はほぼ、手術したことを忘れて暮らしています。

シャワーは翌日からOK、患部も感染予防に洗浄します。入浴は出血が落ち着いた数日後から。

私のこだわり

デザイン

ただ余っているヒダを小さくする、だけではなく、元々のその方のヒダの構造に逆らわない形で、より馴染みやすい自然な形を意識して、時間をかけてデザインをしています。立体的な部分なので三次元をイメージしながら、よりすっきりと美しい曲線を目指します。ただ時々患者さんの中に、「ヒダ全部無くしてください！」という方がいらっしゃいますが、あまりにも小陰唇が小さすぎるのは不自然ですし、小陰唇には膣が乾かないようにしたり、感染から守ってくれたりの役目があるのと、切りすぎると引き連れ感などの違和感が続くこともあります。ですので、出来るだけご要望に沿うようなデザインにはいたしますが、何事もなかったかのようにナチュラルでちょうどいいサイズ感で仕上げたいと思います。

縫合

丁寧な止血作業で合併症のリスクを減らし、細やかな縫合でガタつきのない滑らかなヒダを作るように心がけています。クリニックによっては縫合の手技によって値段の違うメニューが提示されているところもありますが、当院では私が一番いいと思う縫合方法のみを採用しています。溶ける糸を使用するので、基本抜糸は不要です。

色んな先生いません

良くも悪くも、当院は大手の美容外科ではなく、小さな個人の皮膚科クリニックです。女医ひとりぼっちです。カウンセリングから手術、術後のフォローまで一貫して私が行います。安心と安全を売りに、こじんまりとひっそりと・・・

さあ女性器形成のお話は終わりです。クリニックで、ご相談お待ちしております♡