いぼ治療ってどんな方法があるの?!(液体窒素とサージトロンの違い)
こんにちは、ついに師走、そしてもうすぐクリスマスですね。
(おやつで作ったお題:クリスマスデート・・なんやそれ)
クリスマスから年末お正月のこの時期ってなんとなく気持ちが大きくなってお買い物したり、自分にご褒美してみたりするものですが、
一部の方にはきっと、お顔のなぜか増えてくる厄介な「いぼ」をとって大掃除したくなってる人もいるかもしれん←ということで、いぼのお話してみます。
いぼの種類
いぼとは皮膚から盛り上がっているできものを指しますよね。
実際に「いぼ」が気になると来られる方を見てみると
尋常性疣贅(尋常性=よくある、疣贅=イボ、俗にいうウイルスいぼ)、脂漏性角化症(失礼なネーミングである年寄りいぼ)、軟性線維腫(アクロコルドン、首や脇に1ミリ程度の小さなイボも多くはこれ)、血管線維腫、青年性扁平疣贅、伝染性軟属種(俗にいう水いぼ)、尖形コンジローマ、老人性血管腫、脂腺増殖症、稗粒腫、日光角化症(早期がん)など、まあ多くの種類のできものがあります。
ですので、診察時にはまずはその診断からさせていただいております。これ大事。
当然ながら、相手(いぼの種類)によって攻め方(治療法)は変わります。
不安を煽りたいとかはないのですが、開業後2ヶ月で、自称いぼの方で、怪しかったので皮膚を一部取って検査をしてみると、日光角化症という皮膚の早期癌だったというケースも2件ありました。
とはいえ、そんな稀な話をしても仕方がないので←その中でも、エイジングケアとして治療したい方の「いぼ」において、頻度の高いものが脂漏性角化症、軟性線維腫ですよね。子供にはなくて30代くらいから出てくるコレです↓
(定番のお母さん笑。これまで放置してきてもらった数々のシミくすみ、いぼや黒子に、たるんだお肌!がこんなに娘の開業に貢献できるとは思いも寄らなかったことでしょう。ありがとう。ちっとも頼んでくれへんけど、全部綺麗にしたるからな笑)
顔にも、首にも脇にも時にお腹や背中にもあちこち出ます。そのサイズも1ミリ程度のものから大きな脂漏性角化症だと20ミリを超えるようなものもあります。
治療法
写真のいぼあれば、治療法として大きく分けて2つ。
保険適応で行える凍結療法
(これの先端から出る液体窒素を直接噴霧する)
保険適応内では、液体窒素を用いてシュシュシュっと簡単に凍結して小さくしていく方法があります。治療回数は1から数回、サイズによって小さなもの、盛り上がりが僅かなものはこちらでとれることもあります。処置後にガーゼ不要で、お風呂も洗顔もなんの制限もなくて、なんせ安い(3割負担で1000円未満)。デメリットは、1回でとれることが少なくて、繰り返すと炎症が重なり収集がつかなくなるほど色濃い色素沈着、シミとなることです。盛り上がりは減ったけどシミができたとなることもあるので、闇雲に何回も行うことはありません。何回かやる価値ありそう!という方には、2週ごとに来てみてくださいねとお話してます。
自費によるサージトロン(高周波メス)
自費の治療としては、形に応じてクーパーと呼ばれる医療用のハサミで切ったり、サージトロンという高周波メスで焼いてしまう方法です。
細やかな作業で、少し技術的な慣れが必要な機械ですが、ループ状のものや尖った鉛筆のようなものなど複数の先端から、できものの形に合わせた適した器具を選択して使用します。
基本は1回の治療で終わりますが、皮膚がちょっと怪我します(表皮から真皮浅層まで焼灼する)ので、軟膏やテープなどが数日から10日程度必要になります。見た目も少し赤くなるので、たくさんのいぼを一気に治療するとバレますので、ショールで隠したりが必要です。冬場はお洋服でうまいこと隠してしまえるので楽ですね。やっぱりメリットは1回でスッキリする!ですね。
数が多い場合は、塗る麻酔をして、数が少ない場合は、麻酔の注射を部分打ちして行います。首は痛みに比較的鈍感な部位ですので、我慢できるレベルの痛みだと思います。
私も、家のお掃除なり、お顔のお掃除なり、心のお掃除なり←で、スッキリした気持ちで来年を迎えたいと思います。ただ飲んで食って遊んでの例年のような年末年始になってしまった時は、改めてこちらで反省記事として報告しますね。
そして次は、ほくろの治療についてもお話しておかないとですね。
今日のTake home massage:皮膚のできもの、いぼかなんか知らんけど、、、があれば、まずは診断から!お待ちしていますね。