できもの日帰り手術のための皮膚エコー買いました!!
- 2023年10月21日
- 皮膚外科
こんばんは。
今日は誰も喜ばないようなタイトルで失礼します汗。
開院して無事に2週間が過ぎました。診療の流れも改善されつつあり、待ち2時間、予約のお断りなども少しずつ改善されてきたように思います。ホッ。ご不便おかけしましたが、そんな中、受診くださりありがとうございます。
うん、本当に色々な気づきのある2週間でした。
一つは、患者さんが良い方ばかりで、良い方ってなんだか変ですが、とても気持ちよく診療させていただける方ばかりで、土地柄の良さを改めて感じました。色々な不手際に対しても大らかに対応してくださり、本当に助けていただきました。待ち時間等、きちんと反省すべきは反省して業務改善につなげていきます!
おかげさまで私も診療に集中でき、本当にありがたい限りでした。正直開業準備中は、自分の仕事はショッパー?、事務員?、いや商談屋さん?、かと訳わからん状態で、内装や医療器具の買い物など一部の楽しい内容を除くとまあまあ勘弁してーという状況で、やっとこさ本業の時間が増えて、患者さんと話したり、皮膚みながらこの患者さんにはどうしたら一番いいやろ、診断なんやろと考えたり、手先こちょこちょ動かしてオペや注入に集中したりと、あーこれがしたかったんやったと、当たり前すぎる感覚を取り戻しました。やれやれ笑。
(うちのオペ室)
そして、もう一つ私の中でびっくりしたのは、日帰り手術の多さです。こんなに隠れたニーズがあるとは!?という感じで・・手術関連は、特に好きな分野ですので、こだわって作った広い手術室、機器、ベッド、笑気麻酔などが最大限活かせて嬉しい限りです。
ほくろや粉瘤、何かわからんけど皮膚が盛り上がってるなど、症状は色々で、連日手術室がフル稼働です。
できものをクリニックでとってもらえてよかったーというお声をたくさんいただき嬉しかったです。
というのも、病院での手術時受診パターンを無駄に説明しておきますと
まずできものに気づき近くのクリニックに行く→病院を紹介される→紹介状を持ってわざわざ病院を予約してその日取りまで待って、それこそ長い待ち時間で受診する→採血や画像検査で広い病院のあちこちを動き回る→結果を聞きにまた受診→やっとこさ手術の日取りを決める→手術当日外来で説明を受ける→遠い手術室まで案内される→映画で見るような緊張感のある場所でたくさんのスタッフに囲まれて手術を受ける→また遠い病院に通院する
のような書くだけで疲れるような工程を踏んでいただいていましたが、クリニックですととても小回りが効くのがいいところで、スムーズに受けれる日帰り手術は私のしたかったことの一つです。
当院では、受診・必要に応じてその日に採血→手術日に来院・診察室のすぐ近くの手術室で私と介助者1−2名で手術を受ける→1週間後の受診(相談次第で翌日受診のケースもあり)で終わります。経過フォローは1、3、6ヶ月これはどこも同じかな。
もちろん、時に初めから病院で対応したほうがいいケースもありますので、そこは私が判断いたしますが、この2週間でいうとそのような方はお一人でした。ただ画像検査の機器がなく、検査だけ病院に依頼した方が数名おられましたので、速攻で皮膚エコー購入しましたので、来月に到着します!ヤター!これでますます手術の環境が整い、心躍ります。
(エコー画像、できものが上の方に写ってます)
エコーは妊婦さんのお腹に当てて、赤ちゃんの様子を見るあの機器です。痛くも痒くもなく怖くもなく、患部にハンドピースを当てると皮膚の中の具合がわかります。
(本のタイトル笑)
皮膚の下のできもの(皮下腫瘍)は見た目の診断が難しいことも多く、大きさ、形、深さなどをこのような道具から情報を得れると、術者としてはとても手術しやすいのです。戦いの相手の情報を得ると勝ちやすいですよね。手術に負けとかはありませんが、傾向と対策が練れるわけですね。
すいません患者さんにとっては、は?な話かもしれません。でも大きな病院に行っていただいて行うMRIなどの精密検査が簡単に省略できるケースもあるという意味ではちょっと価値があると思います!
そもそも患者さんからすると手術なんかストレスしかないですよね、でも割と手術が終わると、みんなスッキリしてよかった!早くしとけばよかったというようなお話を耳にします。
当院では手術した後、必ず切除したものは病理検査に提出しますので、モノの診断もはっきりする点で、安心感もあります。
(ただし、ほくろいぼなど一部自費診療での対応となるものは検査しないことが多いので、ほくろの対応(保険診療と自費診療の区別など)についても別記事でお伝えしますね。)
あと、わざわざ書くほどでもないのですが、お子様には、麻酔のための麻酔をしたり、大人も含めて、針は病院で使用していたものに比べると格段に細いものを使用し、限りなくゆっくりと注入することで、最大限痛みの配慮は行なっています。もちろんいつだって女性の介助者が優しくそばについてくれます。看護師は皆、機敏な動きをしつつも、お話も上手で、寄り添い型の安心感いっぱいの女性ばかりです。
さ、今日のTake home massage
皮膚のできもの、皮膚の膨らみ、粉瘤、ほくろなど気になるものがあれば、ぜひご相談くださいませ。
(手術大前提のお話ばかりでしたが、取らずに一緒に様子見ましょうねのケースもあります。)