わたくしごとですが1つ歳をとりました・・40代に思うこと|あゆ皮フ科クリニック|高槻市の一般皮膚科・小児皮膚科・皮膚外科・美容皮膚科

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わたくしごとですが1つ歳をとりました・・40代に思うこと|あゆ皮フ科クリニック|高槻市の一般皮膚科・小児皮膚科・皮膚外科・美容皮膚科

わたくしごとですが1つ歳をとりました・・40代に思うこと

高槻市・茨木市にあるあゆ皮膚科クリニックの院長菊澤亜夕子です。今は私の誕生日の夜。家族は誰一人私の誕生日に気づかない、いつもの朝だったけど、職場では診療の合間のほんの短い数分しかない中、クリニックのみんながお祝いしてくれて、心にポッと嬉しい花♡が咲きました。

スタッフルームにて。仲良く準備してくれたんだなと思うと、嬉しい。仕事にはきちんと向き合ってくれながらも、休憩中には笑い声が漏れてきて。時に女子高生みたいなネタで楽しそうに盛り上がるメンバーが好きです。

友人と母親からのお花も合わせて、家族でスタッフからのプレゼント楽しませてもらいました。去年は夫から、42歳の筆箱もらいましたが、今年は残念ながら小学生みたいなネタになるプレゼント、ナンモナカッタ笑。

ということで、今夜は皮膚科にも美容皮膚科にも関係のない、40代に思うことを書いてみようかな。そう40代も3年目、43歳になりました。もうだんだん年齢がわからなくなって、年齢を書かないといけない場面では、今年(2025年)ー生まれた(1982年)という計算を毎度しています。歳とるってマイナスなイメージもあったりするので、あえて今日はポジティブに歳をとってよかったことについて考えてみました。

40代になってよかったこと

①コーヒーがすごく美味しく味わえること

20代や30代の頃に比べると、簡単に手に入るコーヒーを異常に美味しく感じられるようになった。思い返すとこれ歳をとって一番嬉しいことかもしれない。そうそう最近、いつか飲んでみたいと思っていたコーヒーの最高峰ブルーマウンテンを思い切って買ってみた。ブルマンブレンドじゃないよ、純粋なブルマン。コーヒー専門店にいくたびに、どのくらい美味しいんだろうか、いやフツーのコーヒーの倍どころではない金額を出してまで飲むものだろうか、倍以上のおいしさとかあるんだろうか、なんていう思考を何回繰り返したことか←。そしてようやく42歳で買ったブルマン!しかもあえての豆で。手元に届いた豆の香りに、わぁ♡と感動し、豆を引いてさらに広がる香りに、心躍り、そして引き立てのブルマン、いざ飲んでみたら、うん!確かに美味しい。とても濃いのに渋くなくて、酸味も苦味も感じない、なんともバランスのいい感じ絶妙に旨い。最高峰のコーヒーとは、際立つものがなくて濃厚かつマイルドなのか、とその味わい深さを知った。でも毎日毎日、10回くらい飲んだところで、なんだかすっかり味に慣れてきて、まあ私は普通のブレンドコーヒーでも十分楽しめるしと、実はその後はブルマンには特に興味がなくなったのですが・・。とりあえず、大概のコーヒーは美味しい。特に朝の1杯目は最高に美味しい。特別な抽出器で入れなくても、フツーのコーヒー粉にドリップケトルでなくてもフツーの電気ケトルのお湯かけたやつでも充分満足できる、私は。1杯数十円のコーヒーで、毎日毎日楽しめるって、本当に幸せなことだなと思う。

②白米の旨みを知れたこと

続いて食シリーズ。炊き立ての白ごはん。コーヒーと同じで、当たり前に手に入る、そして毎日食べるものが旨い!と思えるのはやっぱり幸せ。高級食材を使った手の込んだ料理ももちろん大好物だけど、家でフツーの炊飯器で炊いた、フツーの国産米の炊き立ての白ご飯が妙に美味しく感じられるようになった。チャーハンや、牛丼などと違って、特別に味付けのしていないご飯の存在なんて考えたこともなかった30代。特に一度妊娠中にひどい糖尿病になって血糖の上がらない玄米ばかり食べた数ヶ月を経て、白米への思いが溢れるようになった。毎日食べるフツーの白米がこんなに美味しいと感じれるようになったのは意外と40超えてからんだよなあ。

③引き立て役の薬味の存在価値がわかる

納豆やおでんと一緒に食べる辛子とか、日本料理にしばしば登場する木の芽とか、イカの刺身につける生姜とか、そうめんに添える紫蘇とか、ちゃんとしたお寿司につくチューブじゃないすりおろした生わさびとか。ないよりありが、1.2倍じゃなくて、倍くらいは美味しくなる薬味の存在はアツい。薬味がないと寂しいとすら感じるようになったのも40代だな。

④景色や美しいものに対する感度が上がる

私は、ホテルや旅館に泊まるのが大好き。昔からいつもと違う場所に身を置くことが好きなので、旅行が大好物。それは今も昔も変わらないんだけど最近は、宿泊施設からの景色に対する感受性がすごく上がった。私は山より水系が好き、というのもはっきりしてきた。部屋から見える海や湖、川といった景色は特に気持ちが高揚する。景色や四季の変化を見て楽しめるこの感覚も40代になってからの嬉しい変化。

今日いただいた生花が美しいと感じる心もまた以前より少し増していると思う。短い命の生花は、長持ちするプリザーブドフラワーとは違って枯れるからこその良さもある。50代になったらもっと美しく見えるのかな、それはそれで楽しみ。

⑤元気で生きてることに感謝できる

当たり前だなと思ってたことにありがたみを感じるようになった。子供と公園に行ったりしても、平和だな、とか、普通に元気に歩いて来れて嬉しいなとか。一緒に住んでるわけではないけど、両親が病気してないから、今ここで心から心配なく楽しめるんだな、ありがたいなとか・・当たり前と思われていた現実に感謝する気持ちが湧くようになった。

⑥気持ちに余裕が生まれる

中学生くらいまでは毎日遊んで、何の悩みも苦労もなく生きていたけど、高校2年生くらいからは勉強に追われて、楽しいだけではない人生が始まった。そして20代30代になると主には仕事にがむしゃらで、傍らで遊んでもいたけど、なんか生きることに余裕がなったように思う。最近は、がむしゃらに生きるだけではなくて、一生懸命でない自分も許しながら、好きなことをみつけたい、楽しんで生きたいという気持ちが生まれてきた。長く見積もっても、人生残り半分。健康もいつ損なうかわからないので、理想を追うばかりではなく、大切な時間を、いかに楽しみつくすむかは割と課題。

⑦よく見せたいという気持ちがなくなる

昔からあまり人の目を気にする方ではなかったけど、やっぱりどこかで自分を高見せさせたいみたいな部分が根底にあったけど、最近はいいか悪いか全然そういうのがなくなり、気持ちがとても楽。身につけるものも高そうに見えるとかよりは、着心地のいい生地とか、似合う服とか、気分が上がるデザインとか。誰もみないけど、好きな作家さんの食器を使って食べるとか。自分にとっての特別感は欲しいけれど、周りに見えやすい高級感とかもいらないし、自分の気持ちに応えるものに囲まれて生きていたい。

私にとっての美容医療もまた、人に見せたい見られたい、というより自分が気持ちよく生きたいが目的なように思う。顔がたるんだなーというのは加齢なのでやむなしとして、少し手を加えることで、ちょっと自分の顔を写真で見るのが嫌じゃない、何ならちょっと鏡見てみて嬉しくなる、そんな日々を送りたい。

⑧人工的より自然、そしてプライベート空間の居心地の良さをしる

人工的なものや場所が悪いとかではないけど、自然のある場所などに対する心地よさを感じれるようになって、やっぱり感性が豊かになったような気がして嬉しい。同時に混み合う場所に対するハードルはとても高くなってしまったような。人の少ない場所やプライベートな空間に対する心地よさ、幸福感も知った。

⑨自分の特性がみえて生きやすくなる

意外と自分ってわからないものだったのが、これまでの自分の幾多の言動を振り返りながら、自分の特性みたいなのがちょっと客観的に見えるようになって、自分の扱いに慣れた。良し悪しは別として、他人との比較の中で自分が標準的ではない部分なんかもやっとこさ少し見てきて、自分のフツーがフツーでないことがわかったりするのも、また面白かったりする。

⑩昔よりほんの少しは人の気持ちに配慮できるようになった?かも

人の気持ちなんてわかるわけもないし、私の気持ちなんて人にわかってもらえるはずもない、と思って生きてきたけど、昔よりは少し、ほんの少しだけでも、相手の言葉の背景にある気持ちを想像してみたり、相手も嫌なことがあってイライラしてたのかなとか?とか配慮できたりするようになった気がする。結局人の気持ちなんてわからないにしても、それでも少し分かろうとする自分がちょっとだけいるような気がする。相手に8割歩みを寄せても、きっと相手からしたらちょうど半分こ程度、くらいの感覚でいるとバランスいいなとか。まだまだ全然人の気持ちに配慮するのは不得手だし、ちっとも気も効かない人間だなと思うけど、昔よりはちょっとマシになったような気がするのも最近。

 

そんなこんなで40代を色々振り返ってみた。歳をとりたいとは思わないけど、20年前の自分を長引かせて生きるよりも、色々経験をへて、人生を生きてきて、感性がちょっぴり豊かになった40代の今の自分が長く続けばいいなと、そんなことを思う43歳なりたての今日です。

夫がベランダで植物色々育ててる。狭いマンションの家じゅうにこの緑の器と、壁から下がる観葉植物たちで溢れかえって、発狂しそうに嫌だけど、好きを見つけて甲斐甲斐しく育てながら、嬉々として趣味を楽しんでる夫の存在は一つの憧れ。私も50代に向けて趣味までいかなくても、「自分の好き」を一つでも発見したいなと思う。

最後に・・クリニックのブログにあまりにも皮膚に無縁な話ばかり連ねてしまったけど、スタッフにも患者さんにも家族にも、そして友人にも温かく支えてもらって、今年も元気に誕生日を迎えられたことに感謝したいと思います。いつもありがとうございます^ ^