口角ボトックスde笑顔をより自然に美しく♡(症例写真あり)
- 2023年12月25日
- ボトックス
今日はちょっと難しめの内容かもしれませんが、ザ・整形!とか、ザ・若返り!とかではなく、美容皮膚科の治療で笑顔の微調整なんていうのもできるんです、というお話です。
ボトックスとは
ボトックスとは、筋肉の過緊張つまり筋肉にこわばりを和らげる注入治療です。歳と共に表情筋は強く働きますので、その筋肉をリラックスさせたり、癖で筋肉がこわばるのを改善させることができます。
具体的には・・
・気が付いたら眉間にシワが寄って、怖い印象を与えたり(図:皺眉筋すうびきん)
・目尻にシワが過剰に寄って、くしゃっとしたり(図:眼輪筋)
・顎にも力が入ると、梅干しジワができたり(図:オトガイ筋)
・額には波平さんのような並々のシワがよったり(図:前頭筋)
そして顔についている下に引き下げる方向の筋肉も強くなることにより
・広頚筋という首にへばりつく薄い筋肉も強くなる結果、フェイスランがぼやけたり
・今回タイトルにある口角を下に下げる筋肉である口角下制筋も(下顎骨に起始しているため)この筋肉が強くなると、下への引っ張りが強くなる結果、口角の上がりが悪くなります。
なんせ口周りは、非常に多くの表情筋が複雑に絡み合い作用しているため、口角はまるで綱引きのようです。上に上げる筋肉が強いと、口角がよく上がり、下に下げる筋肉が優位になると口角が上がり切らずきれいに笑い切れない表情となります。
ボトックスはそれらを改善させる治療で、とてもナチュラルにわかりやすく効果が出る素晴らしい治療なのです。
この効果のわかりやすさと、かつ安全性の観点から、美容初心者の方にまずお勧めする治療の一つです。私自身、美容医療の中でもボトックス!これだけは欠かせないと思っています。よく受けてよかった美容医療なんていうコラムにも大体お決まりまでTOP3には入ってますね。
私の場合・・
私の場合は加齢というより、元々右の広頚筋と口角下制筋がとても強く笑顔が微妙です、ほんとに微妙なんです笑。笑顔がいいと言われても、笑顔が美しくはないなといつも思っておりまして・・
文章で書いても絶対伝えきれないので、もう本当にやむなく、私の口元を出しますよ・・・・あああああ・・・コンプレックスを丸出しです笑。
向かって右の口角を見てください、つまり私は左の口角を下げる筋肉がとても強い。昔からずーーーっと全力笑いにすると下の歯が見えたりして、なんかお口元が微妙なのです。
では、口角ボトックスのビフォーアフターです。写真のために、限界レベルの思いっきり笑顔ですね。この写真は自撮りなので、左右が先ほどと逆転していますが、(上の写真)向かって左、私の左の口角はやり上がり切らず下の歯が覗いております。
(下の写真)ボトックスをして5日目、同じ表情をしたときにキュッと向かって左の口角も上がり、実は広頚筋という首の筋肉にもボトックスを打っているので、モッタリした向かって左の頬のラインがすっきりと上がり、フェイスラインも明らかに改善しています。
この治療により、誰にも知られずに、ひっそりと、口角がキュッと上がった美しい笑顔にするつもりだったのに、盛大に公開する羽目となり、皆さんに知られる所となりましたが笑
どうでしょう。これが口角ボトックス(+首ボトックス)の効果です。
ボトックス治療のリスク
リスクは、内出血と効果が出過ぎた時の表情のこわばり・違和感・左右差などです。
ヒアルロン酸(27-30Gの針)に比べると使う針も非常に細く、当院では34Gという、普通病院でいっさい見ることないくらい細い針を、個人輸入で仕入れていることもあり、内出血もそれほど多くありません。(目の下以外は別途針代500円)
また強く効きすぎた時の対策として、初めての方は少し少なめの量で調整し、不足時にはリタッチとして2−4週後に再来していただき、必要に応じて追加しております。(アラガンボトックスの場合は追加無料)
万一効きすぎても2-4週間をピークに必ず症状は改善し、決して後遺障害残らない安全性の高い治療でもあります。
ただし、口周りのボトックスは他の部位に比べて、左右差が出やすかったり、微調整が難しく、難易度の高い部位になります。自分にもあえて違う筋肉(下唇下制筋)に入れて左右差出したり、色々と実験したりもしてきました。変な場所に効くと食べたものが下唇の裏側に溜まったり、笑顔に違和感がでる感覚を知ったり、これはこれでとても勉強になりました。
一方で口角ボトックスの効果が分かりにくとおっしゃる方もおられます。ボトックスは基本的に動的な表情に対して効果を出す治療ですので、すまし顔よりも、動的な変化、つまり笑顔を作ったり、お話している最中の方が効果がわかりやすいのです。自分で分かりにくい場合も、会話している相手に与える印象は割と変化が大きかったりもします。
私自身、自分のコンプレックスもあり、上品できれいな笑顔はとても魅力的だと思っているので、口まわりをボトックスやヒアルロン酸で調整するのがとても好きです。
ヒアルロン酸で口角を上げる方法
静的な状態で口角を上げる治療としては、ヒアルロン酸で行います。こちらは造形ですね。ヒアルロン酸はジェル状の注入剤ですので、唇に形を作る目的でヒアルロン酸を足すことで流行りのM字リップにしたりと、笑っていなくても口角が上がっているように見せることもできます。こちらはまたの機会に解説しますね。
私のトータルアセスメント
私のカウンセリングでは、額の相談であっても基本マスクをとっていただき、お話の際にも顔の筋肉の動きを見て、お顔トータルで見せていただいています。じっと見すぎて、恥ずかしがられて申し訳ないし、何ならいきなり全力笑いしてください、みたいな無理なお願いまでしています。
その理由は、何したらコスパ良く、そしてバランスを崩すことなく自然に印象を良くしたり、若々しくできるかなと、しつこいけれどとにかくお顔全体の静的な、そして動的な表情を見て、ご提案するためです。
注射一つで笑顔をきれいに見せたい方、美容治療の力を借りてみても良いかもしれません。印象をよくするボトックス、ぜひお試しくださいませ。