先日女性器形成（婦人科形成）について、概要を記載しました。

女性器形成（婦人科形成）のお話その①どんな手術？

今日はもう少し掘り下げて女性器形成のお話をすすめていきますよ。というわけで、今日は女性向けの内容になりますので、よろしくです。

①術式選択について

女性器形成については、カウンセリング時に患者さんに適した術式をご提案をしています。というのも実は、女性器形成は小陰唇だけを小さくすればいいというものではありません。というと言い過ぎで、小陰唇だけ小さくすれば良いケースもあるのですが、小陰唇に副皮と呼ばれるヒダがへばりついているケースがあります。左だけ副皮があったり、左右両方にあったり、そもそも副皮がなかったり、副皮はあるけど小陰唇にあまり影響しない形だったり、小陰唇を小さくする限り副皮を絶対に処理しないと前に進めないパターンなど、人それぞれで本当にいろんなバリエーションがあります。

文章では伝わりにくいですが、もっともっと伝わりにくい私のイラスト←でも重ねて説明しておきます。

外側のクッションの役目をする大きなヒダが大陰唇。その内側にあるヒダが小陰唇。ここが伸びたり元々発達していたりで手術をする、メインの部分ですね。さらにその上にある赤い部分が副皮です。

上のように右側（向かって左側）の小陰唇を内側に倒すと、イラスト赤字の副皮が見えます。↑こちらは副皮が大きく、小陰唇にへばりつく面積が大きいため、小陰唇の手術をするともれなく副皮も同時に処理が必要になります。

 

↑こちらのパターンの場合、同じく右側の副皮を内側に倒しても、副皮が小陰唇にほとんどへばりついていないので、副皮は処理してもしなくてもどちらでも問題がありません。

また副皮の間にある三角形に近い形で図示している部分がクリトリス包皮です。ここは手術するケースは多くはありませんが、たるみが強かったり、元々サイズが大きい場合や、小陰唇及び副皮を処理した結果バランスが悪くなりそうなケースでは少しサイズを縮小するケースもあります。

男性と違って、女性の場合は、クリトリス（男性の亀頭部）を剥き出しにすると痛みが出たり、敏感になるので極端に露出させることはしておりません。

と、こんな具合で、伝わりましたでしょうか・・もう少し分かり良く鮮明なイラストと、整った文章があれば良いのですが、汗。

とにもかくにも、お一人お一人の構造が違う部分ですので、このような視点で診察の上、術式の提案をしております。小陰唇の切除に加えて、副皮や包皮の手術を追加すると値段が上がりますが、美肌目的の美容メニューのように、これを一緒にした方がより効果的ですよ、というオプション的位置付けではなく、副皮や包皮の追加の治療が必要か否かで術式を決めています。私はね。大手クリニックや他のクリニックのことはわかりません。

②縫合方法について

当院では、縫合方法による値段の違いはございません。クリニックによっては、ボンドにすると安いだ高いだとか、プレミアム〇〇法などのキャッチーなネーミングで、縫合方法によって値段が変わったり、やや複雑そうに見えます。でも手術は執刀医が一番慣れていて、一番良いと思う方法でやるべきなのではと思っています。ちょっとイマイチな方法をメニューとして安くだしても、結局自分が一番いい仕上がりになると思う方法しか私は勧めないので、（商売が下手なだけですが・・・・）うちの場合は、理想的な術式をお伝えして、それ以上患者さんの選択肢がないという状況です。ということで、きっと患者さんも悩まなくて楽なはず笑

③麻酔方法について

麻酔については、必ず行う、最低限それだけあれば十分な局所麻酔は無料。プラスアルファで意外と効果の高い麻酔クリーム3000円と、笑気麻酔5000円は有料のオプションとしています。陰唇は皮膚が非常に薄い部分ですので麻酔クリームの吸収が良く、とても良く効きますので、まあまあおすすめしています。また恐怖感の強い方には、リラックスできる笑気麻酔の併用もおすすめです。

④手術料金について

ものには相場がありますが、美容外科手術も例外ではなく、やはり相場感というものがあります。当院でも相場から大きく外れないように値付けしているつもりです。（HP料金表参照）カウンセリングを受けたら急にものすごいオプション料金が乗っかるような不安なこともありませんし（＋の料金は抗生剤の内服や希望者の麻酔オプションくらいです）、今日決めたら半額です！なんてびっくりラッキーの提案もありません。手術にリスクゼロはないですし、病気の治療でもないですし、慌てずゆっくり考えて下さるようお伝えしています。即日手術できる空き時間も基本ありませんので、手術は後日の予約になります。

これまでお会いした患者さんの中には、大手クリニックで70万だの100万だのびっくりするような金額を提示された方もいらっしゃいまし、一方でネット広告を見ていると、婦人科形成50,000円！なんていうのも見かけます。自由診療なので、値付けも自由だし、私がとやかくいう話ではありませんが、患者さんにとってクリニックって選び大変だなと思います。

安すぎる場合は、副皮片方だけの値段だったり？（そんなのはすごく稀なケース、基本は小陰唇の治療が必要なはずです）、練習だったり？、値下げしないと売れないほど困ってる？だったり、何か裏があるとしか思えません。高すぎる場合も、どこがどうなってか私にもわかりませんが、穿った見方をすると通常の必要不可欠な麻酔注射が法外な金額だったりするのかもしれませんし、いやただ自信たっぷりの？大人気の名医かもしれませんね。

⑤復習事項（笑）

そして今日も最後に当院のウリをしつこく復習しておきますね←

デザインへのこだわり

何事もなかったかのような自然なデザインを大切にしております。そもそもヒダが重なり合い複雑な構造で、かつお顔のようにその形は個人差が大きく、大なり小なり左右差がある女性器。ただただ小陰唇を小さくすればいいではなく、その方の元の形状に馴染みやすい、全体としてバランスの取れた形状に整えることにこだわっています。ヒダが大きくて、蒸れる、挟まる、痒みが出るなどの症状を改善させるだけでなく、誰も見ませんから！と言われても、やはり見た目は大事にしたいです。

大概の手術は、やり慣れるとどんどん時間が短縮されているのに、なぜか女性器においては、数をこなすほどにこだわりが出てきて手術時間が延長している所以です、汗。手術時間もまた個人差が非常に大きく、30分から長い方だと150分程度になります。カウンセリング時に所要時間をお伝えします。

執刀医は女医ひとりぼっち

当院は良くも悪くも？こちらの手術をする医師は私だけ。毎日クリニックにおります。カウンセリングも手術も、術後の相談もぜーんぶ引き受けますので、担当医が代わる心配もありません。介助者も全て女性です。安心と安全をウリに、ひっそりと、こじんまりと・・行ってます。

ぜひ美容カウンセリングの枠にてご相談お待ちしております。ネット予約、電話予約どちらもOKです。来院時にはブログ見てきたよ！とお伝えいただくととっても喜びます笑