婦人科形成(女性器形成)のお話その③〜麻酔方法・痛み・ダウンタイムについて〜
- 2024年1月18日
- 婦人科形成(女性器形成)
大阪府高槻市の保険皮膚科と美容のハイブリッド診療を行うあゆ皮フ科クリニック、院長 菊澤亜夕子です。
なんの手術でしょうか?ってタイトルの如くです。手前に患者さんの覆われた足がある感じです。手術の中にも、黙って集中したい局面と、勝手に手が動いて、つい口まで軽快に動いておしゃべりしてしまうような局面とがありまして、この時は前者で写真には向かない険しめの雰囲気ですね・・
婦人科形成その①
婦人科形成その②
に続きまして、
今回は婦人科形成(女性器形成)の麻酔方法、痛みの実際、そしてダウンタイム、注意点などについてのお話をしていこうと思います。
婦人科形成の手術ってすごく痛いの?
手術と言えば、まず心配になるのがやっぱり痛み!ですよね。私自身も怖がり、痛がりですので、痛みにはかなり配慮して行なっております。
麻酔方法ですが、基本的には患部に直接局所麻酔の注射を行いますので、術中に痛みを感じることはありません。万一、術中に痛みが出れば躊躇なく麻酔を足しますが、それすら極力ないように、あらかじめたっぷり目に局所麻酔を行いますので、一旦始まってしまえば術中に痛みが出ることはほぼないと考えていただいて大丈夫です。触られてる感じ、引っ張られる不快感はどうしても残ってしまうものの、案外術中にお休みになられている方が少なくない手術でもあるのです。
局所麻酔の痛みは?
極力細い針を使いますが、患部に直接打つ局所麻酔にはやはり注入時の痛みが付き物になります。患部のサイズ感にもよりますが、片側1分〜数分程度注射の痛みがあります。歯科麻酔の時のあの痛みですね。ワクチン接種の痛みとも似ています。そこがこの手術一連における一番山場の痛みになります。
ですので、局所麻酔のための麻酔として、塗る麻酔である麻酔クリームもご用意しております。術前30分前から麻酔クリームで患部を痺れさせてしまいます。陰部の皮膚は非常に薄く、薬の吸収が良いのです。ステロイドの外用剤においても、腕の約40倍の吸収というデータもあるくらい、薬の浸透が良い部位ですので、顔の麻酔クリームに比べて遥かに効果があるようです。ですので、術前に局所麻酔注射のための、更なる塗る麻酔をしておけば、かなり痛みの軽減になりますので、割と局所麻酔の注射も大丈夫だったという声を多く聞いております。
それでもやっぱりこの場所の手術は不安だし、あわあわしちゃいますよね。ということで、更なるオプションとして、笑気麻酔もご用意しております。笑気麻酔は吸う麻酔で、別名リラックス麻酔とも言われますが、直接的な痛みの緩和以上に、不安を取り除いたり、局所麻酔の時間を短く感じさせたり、させてくれる効果があります。
まとめますと、婦人科形成の手術においては、
①必須の局所麻酔
②オプション麻酔として優先度の高い局所麻酔のための麻酔クリーム
③更なるオプションとして不安を和らげる笑気麻酔
の3本だての麻酔をご用意しております。
術後の痛みは?
婦人科形成術後の痛みにはやはり個人差がありますが、5日分の痛み止めをお渡しすると、2−3日痛み止めの薬を飲んであとは飲まなかったという方が一番多い印象です。手術時の局所麻酔の効果が、術後2−3時間で切れてくると、鈍痛が出てくるのでその前から痛み止めを飲み始めていただきます。夜間に痛みで寝れなかった方はあまり聞かないですが、やはり数日は痛み止めの飲み薬があった方が安心です。婦人科形成術後の健診の際に、お痛みどうでしたかと皆様にお伺いしておりますが、のたうち回るほど痛くて、もう2度とごめんです←なんてお返事をいただいことはありません笑
婦人科形成術後の安静度と注意点
出血のリスクを回避するため、当日は大人しくしてもらうようお願いしています。自宅での日常生活は問題ございませんが、お仕事はお休みしたり、外出して歩き回ったりは控えていただけると安心です。
出血のリスクに対しては、手術時も徹底的に止血操作を行いますが圧迫固定しにくい部位でもあり、やはり出血には注意が必要になりますので、当日は安静をご協力お願いします。ガードルをお持ちの方は、患部圧迫の目的で、手術時にご持参いただけると尚良いです。
術後数日から1週間は、患部が腫れて、生理のような出血がじわじわと続きます。まさに生理のように日毎に出血量は減っていきますが、その間はナプキンをあてがって過ごしていただきます。
シャワーは多少出血していても、翌日からOKです。患部も含めて泡立てた石鹸で優しく洗ってください。傷は縫合して閉じておりますので、しみることはありません。しっかり洗うことがばい菌感染の予防になります。
ただ、どんな手術でも細菌感染のリスクは必ず説明にあがるものの、特に婦人科形成で扱う陰部は不潔そうでばい菌がつきやすいイメージかもしれませんが、意外としっかり洗浄していればばい菌がつくことはほとんど経験しません。
出血が止まる数日後からは入浴もOKとしています。
また生活上の制限として、患部が擦れる動きとして、自転車の運転や性行為については1ヶ月程度控えていただけると安心です。
1ヶ月後健診にて傷チェック後は制限なしです。晴れて自由の身です^ ^
術後の通院
心配のある方は、翌日お傷チェックに来ていただけると安心ですが、実際には遠方の患者さんも多く、基本トラブルの少ない手術ですので、特に問題なければ術後1ヶ月の検診のみとしています。
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少しはわからない点、ご不安な点の解消に繋がりましたでしょうか。
カウンセリングにて聞いておきたいことは全部聞いてくださいね。婦人科形成はなかなかご友人にあの手術受けた?手術どう?なんて聞きにくい内容かとは思いますので、遠慮なく聞いてくださいませ。
カウンセリングの後から手術前に湧いてくる不安についても、お問合せいただければお答えしますので、できるだけ不安のない形で手術に臨んでいただけると嬉しいと思っております。
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婦人科形成の手術料金
小陰唇(片側)¥140,000+税
小陰唇(両側)¥220,000+税
同時手術の場合の追加料金
副皮(片側)+¥40,000+税
副皮(両側)+¥70,000+税
包皮 +¥40,000+税
麻酔料金
局所麻酔 ¥0
麻酔クリーム ¥3,000+税
笑気麻酔30分 ¥5,000+税
他お薬代¥1000〜2000程度
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余談
昨日婦人科形成の手術させていただいた患者さんに、ここは安いと言っていただきましたが、単に大手が高すぎなんだと思います。当院では所要時間等を加味して妥当な金額で行っているつもりです。使う道具もオペ台も糸もちゃんしとたメーカーのものを採用しておりますが(だって私がやりやすいから←結果として仕上がりにつながります)、ただ1つ!広告代は大手よりはるかに安いです。というか開業後現時点では広告1円も出しておりません。今後認知を広げるために出すことがあっても非常に細々と大々的な値上げをしなくていいレベルに留めます。
ちなみに現在唯一のJ R摂津富田駅前のバス停の看板は支援いただいたもので、でもあれ見て受診して下さった方、まだ片手で数えるほどです残念・・
ほとんどの人の目に届いていないひっそりと佇む看板。繰り返しますが、J R摂津富田の北側のバスロータリーのバスがたくさん並ぶと全くバスまちのお客さんには見えなくなる位置にございます笑。ここで無駄に看板広告の広告をしておきます。当院をご存知の方、ついでがあればちらっと見てやってください、なんてね。多分1年で撤去されます笑
というわけで、広告代の分は少なくとも安く提供できていると思いますし、もう若くない私ですので←練習のために安いだとか、裏も表もなんもないので、安心してご来院くださいね。