紫外線治療器、エキシマ(ウシオ社のセラビーム)新たに導入しました!!
- 2024年7月1日
- 皮膚科
ご無沙汰しております。高槻市のあゆ皮フ科クリニックの院長菊澤亜夕子です。目標週1のブログ更新が、日々が過ぎるのが早すぎることに追いつけず、ついに6月は1度しか更新することなく7月になってしまい、慌てている7月1日です笑
(スタッフにも家族にも誰に1人と気づいてもらえへんかったけど、髪切りましたのでご報告しておきます・・どうでもよすぎてすいません←)
まずはお知らせから!!
開業時期からずーーーーーーと欲しかったのですが、高額機器でなかなか手が届かずだった皮膚科の保険治療機器を購入しました。
紫外線治療器「セラビーム® UV308」シリーズの最新機種でウシオ初となるUVB-LED光源を搭載した「セラビーム® UV308 mini LED」
特別なものを買わなくても自分の機嫌は取れるタイプなので、高級なバッグも、アクセサリーも、車も買わないので、思い返せば開業9ヶ月にして初めての大きな買い物です、ニヤリ^^
エキシマとはどのような治療機器?
アトピー性皮膚炎を始めとして、痒疹と呼ばれる治りにくく痒みの強い固く盛り上がった湿疹、頑固な手荒れ、円形脱毛症、掌蹠膿疱症(手足に水疱や膿疱ができる)、尋常性乾癬、尋常性白斑などに対して使います。
いづれも疾患もステロイド外用剤の塗布が基本にはなりますが、それだけでは改善が不十分なケース、いつまでも強いステロイドを長く使い続けないといけなくて困る、などという方に用います。
尋常性乾癬という病気の方は、日光浴で症状が改善するという有名な話があます。つまり紫外線の中にも皮膚の炎症を抑えるに有効な波長が含まれています。そこを利用して、紫外線の中でも短い波長308nmに絞って光線を皮膚に直接当てることにより、前述したような皮膚トラブルを改善させるのです。
最近はアトピー性皮膚炎や尋常性乾癬も生物学的製剤という新薬もどんどん出てきており、皮膚科学会でも新薬のネタが多く業界的に盛り上がっていますが、いづれも高額です。そして安全性についても、まだ未知な部分も多く、従来からある紫外線治療は、体内に何かを入れるわけでもなく、なんとっても安心感が絶大です。新薬がいくら出てきても、基本の外用剤治療や、紫外線治療はなくなることはないと私は確信しております。
ただ新薬がダメとか怖いとかそういうことが言いたいのではなく、新薬の適応だと考えた場合には、最近はこういう治療がありますよ、一応情報として知っておいてくださいという話は必ずしています。
そう実は現在も、全身に症状がある方用の全身型紫外線治療器は持っております。↑これですね。通院いたただいている方はご存知かもしれません。
じゃあこの全身型紫外線治療器との違いは?
・赤ちゃんでも当てれる!!!(全身型は10歳から)
・全身型よりさらに効果が高い!よく効く!
・痒みへの即効性
というわけで、現在全身型の紫外線治療器で通院中の、手足をかざして行なってくださっている方、顔や頭の一部だけ当ててくださっている方、お子様で適応外としていた方、爪の病変がある方、円形脱毛症の方などは順次ご案内して参りますね。
紫外線治療エキシマのQ &A
痛みは?
痛みは全くありません!!熱いやん、とかゆうこともありません。ピッて音がなるので当たったのがわかるというくらいの感じです。だからお子様も安心ですね。
どのくらいの時間当てるの?
箇所にもよりますが、例えば手のひらだと秒で終わります。
高いの?
保険適応です。お子様だと小児医療の500円の範囲ですね。3割負担で1000円ほど。
治療回数は?
週に1-2回が理想です。ある程度落ち着いたら期間を空けて、再発しなければ卒業していきましょう。
注意すべきことは
夏場は、患部に照射した治療後に、同じ部位に外で紫外線に暴露されると日焼けしやすいということです。なんで照射部位は衣類や帽子で覆ってご帰宅いただければと思います。
とはいえ、実は有名な3社のエキシマをかなり時間をかけて検討し、私の得意のはずの←情報収集能力とこだわりの吟味で、こちらの会社のものを選びました。一番高額でしたが、日焼けが他の会社のものと比べ最も少ないということが決定打になりましたので、日焼けについても過剰な心配は不要と思います。
合併症は?
全身型でもこれまで起こしたことはありませんが、火傷です。なのでいきなり強い出力では当てず徐々に熱量を上げて、効果が出たところで合っている熱量を決めて続けます。あまり心配ないかと思いますが、万一ヒリヒリしたりしたらしっかり対応させていただきます。
いつから受けられますか?
ナースさんのトレーニングを経て、7月10日より治療開始を予定しております。
患者さんの皮膚トラブルが少しでも早く改善し、痒みが少しでも和らぐのを側で見れて、一緒に喜びを感じることは、私の仕事の一番のやりがいでもあり、医師冥利に尽きます。
当院は美容皮膚科のイメージも強いかもしれませんが、綺麗になるのを応援するのも仕事の楽しみですが、同時に病気を治すのも私の仕事のモチベーションです。
では次の記事は言い訳がましく、ブログはサボってましたが、休日も活動してましたよの報告でもしようと思いますので笑、よろしくお願いします。