肝斑治療〜真皮の老化細胞を再生させる〜トラネキサム酸内服中止しても肝斑再発しない健康な肌作り〜高周波機器デンシティによるアプローチ|あゆ皮フ科クリニック|高槻市の一般皮膚科・小児皮膚科・皮膚外科・美容皮膚科

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肝斑治療〜真皮の老化細胞を再生させる〜トラネキサム酸内服中止しても肝斑再発しない健康な肌作り〜高周波機器デンシティによるアプローチ|あゆ皮フ科クリニック|高槻市の一般皮膚科・小児皮膚科・皮膚外科・美容皮膚科

肝斑治療〜真皮の老化細胞を再生させる〜トラネキサム酸内服中止しても肝斑再発しない健康な肌作り〜高周波機器デンシティによるアプローチ

大阪府の茨木市よりの高槻市に位置しますあゆ皮膚科クリニック院長の菊澤亜夕子です。今日は地元大阪で美容皮膚科学会が開催されていたので、遠足行くみたいな気分で、7時に出発して行ってきました。

美容医療は日進月歩のスピードが本当に早くて、どんどん新しい機器も登場し、治療のトレンドが変わっていくのでついていくのに日々奮闘しています。そして今回もいろんな分野の新しい話を聞きましたが、一番印象的だったのが、「最近の」肝斑治療への考え方

学会ついでに、ついに!初めて行った大阪グラングリーン。都会のオアシス!都心ぽい!!

肝斑と基本の治療について

肝斑という、この境界がはっきりしないモヤモヤしたしみ。頬骨を中心に、上瞼や額、鼻や、口上などあちこちに生じますが、肝斑は他のくっきりとしたしみである老人性色素斑やそばかすなどとは異なる特殊なしみ。炎症性のしみなので、アプローチが他のしみとは違います。という前提のもと、当院でも肝斑治療は、美白内服であるトラネキサム酸、高容量ビタミンCなどの内服とハイドロキノンHQに代表される外用剤、そして擦らないケア(皮膚が動かないような洗顔やお化粧)によるホームケアをベースとしてヤグトーニング(YAGレーザーによる1064nmの中空照射)で主に治療しています。

肝斑治療の新しい考え方

そこで今の肝斑治療の主流の考え方ですが、真皮層という皮膚の深い部分にある老化した線維芽細胞というコラーゲンやエラスチンなどを生成する細胞を元気にさせることが、メラノサイトという色素を作る細胞の活動性(AMC)を抑えて、肝斑を抑制する。つまり真皮層を鍛えて、若返りさせることで、長期的に肝斑を抑え込むことができる。という感じです。

グラングリーンってネーミング通り緑も多いし建物も現代的!

だから今目立ってる肝斑を先ほどのホームケアやレーザートーニングなどで落ち着かせてから、トーニングの頻度を減らしながら継続しつつも、そこに、真皮へのアプローチを加えていくのが大事!ということですね。真皮が若返れば、トラネキサム酸を始めとした内服薬をお休みしても、すぐにまた肝斑が悪化するという事態も避けられるだろうと考えます。

真皮を鍛える方法

そこで真皮を鍛える方法ですが、今やいろんなデバイスや注入治療があります。当院では、高周波機器のデンシティのモノバイポーラチップYAGレーザーのGenモードを使って、真皮層に熱を入れて活性化させたり、肌育製剤の手打ち注射(ポリヌクレオチドPN製剤と言われるプルリアル、導入予定のアミノ酸とペプチドを主体としたジャルプロシリーズ)なんかがいい適応です。特にデンシティによるアプローチは同時にたるみにもアプローチして、お顔を引き締めながら、同時に真皮にハリ弾力を出しながら、肝斑も抑え込んで健康な皮膚を作るという2度美味しい感じで、とてもおすすめです。そして自然で健康的なお肌作りに欠かせない肌育注入治療の魅力を再認識しました。

小顔効果抜群のデンシティ。私自身4月と7月に2回受けました。今後ビフォアフ出しますね1

手打ちの肌育注射。頼れる美容医師の友人がいないんだろうなと思われる、隠しておきたい自己注射の風景。笑

そしてIPL光治療なんかは肝斑に禁忌としているクリニックも多いですし、当院も禁忌とまではしていませんがあまり積極的に使っていませんでしたが、今回発表していたベテランの先生は、肝斑に対してもIPL をうまく工夫して使うことで、真皮にじんわり熱を入れ、肝斑をコントロールさせることも可能とおっしゃっており、見事な症例写真なんかも出されていました。当院でもこの辺りの『IPLの肝斑への応用』については、あらためて考えて検証していきたいと思います。

また真皮へのアプローチとして、当院にはおいておりませんがニードルRFやピコ秒レーザーのフラクショナルなども良い適応でしょう。

ということで、肝斑治療は、表面的なめだった茶色みが落ち着いたら、根本的な真皮層へのアプローチとして、土壌を耕すイメージで老化した線維芽細胞を若返らせる真皮治療を積極的に行うのがおすすめ!です。内服薬をやめても長期的に肝斑を抑え込めるのが理想ですね。

美容系の学会について個人的に思うこと

ちょっとお話変わりまして、こんなことブログで言うのもなんだけど、美容の学会って、いわゆる皮膚科や保険診療の病気を扱う学会と違ってちょっと特殊。美容=自費の治療ってCOIの匂いが強いんですね。例えば、美容の機器って分院出したりするくらいのかなり資金力があるクリニック以外は同じような機種を何種類も買い揃えることは難しく、多くの個人クリニックは自分が買った機器をこれが優秀!他よりイケてる!みたいな発信をするけれど、純粋に機器の比較試験など1院ではなかなかできないので、ほんまに一番イケてる機種なんかどうかなんてわからない。自分で買ったものが少々イマイチでも、この機器は最低だ、なんて経営的にいえっこないし、販売している企業に対しても、またその機器を買った他のクリニックにも失礼だし、大人の事情で本音って言えない部分が多かったりするのは事実。だから、いつも美容系の話は、半分懐疑的な気持ちで話を聞くようにしているし、いろんな話鵜呑みにはしないようにしながら、参加するようにしています。ほんとかな?とか思いながら話を聞くのもまた楽しいものですし。とはいえ、今回の演題はCOIのないものも多くて、純粋に勉強できました。

私自身も、何種類も同じような機器を買い揃えるほどの力はないので、自分なりにバイト先で使った機器を比較したり、デモ機で比較したりして、これはいいぞ!という機器を自分の目利きで購入してますが、他と比べて絶対いいとか、他より確実に効果が違うとかは正直言えない。でも、こういう学会で話を聞いて、自分が信じて購入した機器をいかにうまく使いこなすかこそ大切だなと今回は感じました。ということで、感想終わります。

おまけのどうでもいい話、学会後

学会帰りに大阪に夫を呼び出したので、思いつきで気になってたウォルドーフ・アストリア大阪にも行ってみました。どなたかのインスタでみた通り、さすがヒルトンの最高峰?一度泊まってみたい豪華さと、このカフェの景色、雰囲気の良さ!こちらの写真を撮る前には、「ここのカフェさ、コーヒー1杯10000円でも入る?どうする?さすがに1杯5000円超えてたら帰る?」「いや恥ずいし、ここは強気で行くよな?」みたいな、この時点でだいぶ恥ずかしい夫婦の会話を済ませた後、カフェの前で写真撮影をお願いして、私→夫「だからさ、上から撮るから私ドラエモンみたいになるやん、もうちょい脚長に見えるようにとか工夫できひんの?もういいわーどうせ足短いし諦める、早よ行こや」というやり取りをして、やっと入店に至ったと思ったら、今日は満席です・・・と。。。。泣けました。

が、そのおかげで、その後通りすがったまさかのフードコートでめちゃくちゃ美味しいヒレカツサンドに出会えて、最高の一日になりました← 。レストランでもないところで、こんなお肉提供できるのスゴーと、期待を超えてだいぶ感動できました。期待を超えるって最高。#肉といえば松田タイムアウトマーケット大阪 ぜひ。