注目の肌育注射プルリアル・デンシファイ

こんにちは。あゆ皮フ科クリニック、院長菊澤亜夕子です。今日もまた院長自らカタカタ文章書きますよ。40代にとってはインスタよりXよりブログが居心地良いです。思ったこと、そのまんま文字数も気にせずゆるゆる書いたらいいの最高←キラキラ写真なくたって、尖った一文書けなくたって、気の向くままに今日もカタカタ←。そうそう、最近やたらとタイトルが長ったらしくなってますが、これも色々ネットの対策とか色々あって・・経営者の事情をお許しください。

先週沖縄で暖をとってきました。大人の心にゆとりがある時の子供との時間は格別です。

今日は注目の肌育新製剤、スキンブースターの一つ、ポリヌクレオチドPN製剤が入ったプルリアルシリーズのプルリアルデンシファイについてです。気になるお肌、目周り、頬、額、首、手首とどこにでもアプローチ可能で、医師が機械を使わず、直接お肌にチクチクと細かく手打ちの注射をしていく治療です。

ポリヌクレオチドPN製剤とは？

なにそれ。は？という方がほとんどかと思いますが、最近肌再生やアンチエイジングの世界でもとても注目されている成分です。リジュランという韓国の美肌注射としても有名ですし、サーモン注射とも呼ばれるサーモン由来の糖・塩基・リン酸で構成される物質です。今回紹介するプルリアル・デンシシファイには、そのポリヌクレオチドPN製剤を中心に非架橋ヒアルロン酸とマンニトールと呼ばれるヒアルロン酸の分解を抑える成分が入っています。

どんな効果があるの？

✔︎肌の潤いアップ
✔︎線維芽細胞の増殖
✔︎血管新生を促す
✔︎傷跡を修復する
✔︎コラーゲンを生成する
✔︎抗酸化作用
✔︎炎症を鎮める（炎症性サイトカイン減少と抗炎症性サイトカイン増加）
✔︎DNA修復と再生

de結局なんやねん、という単語の羅列でちょっとわかりにくいですが、『肌を育てる、弱った土壌に水と同時に肥料を撒く』、そんなイメージで使う感じの肌に注射する薬剤です。

実際には、アトピー性皮膚炎など肌の炎症や乾燥を軽減したり、肌の弾力が落ちてクシュクシュとなった表面小じわ（目のきわきわから頬までお顔丸ごと、手のひら、首までぜーんぶOK）、酒さを含めた赤ら顔、目の下の皮膚が薄くなってクマが気になったり、たるみ毛穴でお悩みの方にはとってもおすすめです。お肌のナチュラルアンチエイジングのみなら、シワや赤み、くすみといった肌悩みに応えてくれませす。

標準的ではないですが、『他の治療でうまくいかない手強い肝斑』の次の手！としてもありですね。肝斑はシミの中でも単なる老化現象ではない、炎症性のシミなので、炎症を抑えるポリヌクレオチドの力が役に立つこともあります。小じわ治療のつもりが、なんだか肌の色むらまで良くなったよ！ということがあるのです。

当院でも目立った肝斑がある方で、標準的なレーザートーング、美白内服、ハイドロキノンを中心とした美白外用剤のフルコースでしっかり治療も、これ以上は改善が難しい・・という行き詰まっていた患者さんに、目元の小じわ治療の目的で行ったところ劇的に肝斑が改善した例もあります。私もびっくり。（お写真を含めて別途記事にしたいと思います）

セミナー参加してきました

梁川先生のテクニカルシェア・・ぼっち開業医にとってはありがたすぎるお勉強会

当院でも導入してもうすぐ1年、たくさんの方に使っていただいている製剤プルリアルデンィファイではありますが、先日、心斎橋のヤナガワクリニックでセミナーがありまして、新しい情報はないかと参加してみました。美容の製剤は、使いようによって、またその適応の考え方によって、結果も大きく変わるので、せっかくなのでこの素晴らしい製剤を使いこなしたい♡

こちらでは本来は肌に細かく針を刺しながら全顔や目元などに注入するのが標準的な治療法ではありますが、応用して、カニューレという針ではない細い管を用いて、顔全体に製剤を撒くような治療も取り入れておられました。

カニューレは針と違って先端が丸く、１箇所の穴から多方向の水平方法に広く拡散させながら注入が可能。血管をつくリスクも減らすことができるので内出血も腫れもとても少なくてすみます。

当院でも今後この手法をケースバイケースで取り入れていこうかと思います。肌に針を刺す事自体、肌に傷をつけて組織の再生能力を高めて肌がキレイになる効果はありますが、やはり痛みが強いと続かなくなるデメリットもあります。まだ手打ちの多数針刺し注入と１箇所の穴からカニューレで広く注入するという注射方法の違いによって、その美容的な効果が変わるかについては、大規模な比較調査はないようです。効果が大きく変わらないのであれば、注入方法を工夫して、より反復治療可能な手段を取り入れていくほうがよさそうですね。少しずつ検証していきたいと思います。ご希望の方はしっかり説明の上、注入方法についても個別で対応させせていただきますね。

冬の国内は沖縄が好きです。暖かいだけで十分。

ポリヌクレオチド製剤PN製剤の安全性と合併症

当院スタッフの注入直後。細かく針で打ってるので赤みとポコポコ。翌日には化粧をしてちょっと赤い程度。

安全性については非常に高いです。同等の成分であるリジュランは歴史もあり、現在のところ大きなトラブルの報告はありません。またプルリアルデンシファイに含まれているヒアルロン酸は非架橋ヒアルロン酸と言って、リフトアップ力や形状を整える架橋ヒアルロン酸とは異なるもので、血管を詰まらせて壊死〜傷跡になるリスクもゼロです。医療行為なので、リスクがないとは言いませんが、多少の内出血と腫れ程度です。

先ほどの当院スタッフ。左が施術前。右が施術後。ほうれい線は角度の問題かな。肌の引きしまりミテ♡。毛穴の目立ちにくさ。いい感じ！

よくも悪くも顔貌がいきなり変わったりするような製剤ではないですので、輪郭の大きな変化、わかりやすいリフトアップなどはありませんが、よりナチュラルに、安全に、若々しい健康的な肌づくりにはもってこいの薬剤です。美容医療がちょっと怖いという方にも受けていただきやすいので、ご興味ある方はご相談お待ちしています。